株式会社北里検査センター
精子クロマチン構造検査(SCSA)
精子クロマチン構造検査では、見た目ではわからない
精子のクロマチン(DNAとたんぱく質の複合体)の状態を調べることができます。
※クロマチンが損傷している精子の割合をDFIといいます。DFI検査と本検査は同じ検査です。
※本検査はWHO laboratory manual for the examination and processing of
human semen, Sixth Editionに記載されている手法を用いております。
検査結果の御活用について
〇人工授精、体外授精の選択理由として
クロマチン損傷精子の割合が多い場合は、人工授精による妊娠の可能性が低いことが報告されています。体外授精など治療法の検討材料に利用いただけます。
〇不妊原因を知りたい
精子のクロマチン損傷が原因の1つと考えられています。生活習慣の改善により損傷の程度が改善される可能性があります。
〇2ヶ月以内に高熱がでている、または生殖器の感染症既往歴がある
高熱や感染症の影響で精子クロマチンが通常よりも損傷している可能性があります。治療の経過を知る判断材料に利用いただけます。
〇精索静脈瘤の治療を検討している
精索静脈瘤の治療によってクロマチン損傷精子の割合が減る事があります。治療の効果を確認できます。
精子クロマチン構造の損傷は、酸化ストレスや高温、喫煙などの生活習慣が一因と考えられています。
損傷の割合が高い場合は、生活習慣の改善やサプリメントの摂取、治療によって改善する可能性があります。
検査内容
1. 精子は、クロマチンが正常、未熟、損傷の違いで異なる色に染め分けることができます
2. 染め分けた精子が何色であるか、特殊な機械で観察すると、精子が色ごとに青い点で下の図に表示されます
3. 精子の数を領域別に計測します
クロマチンが正常な精子が多い結果例
青枠内にある点の割合が多いほど、クロマチンが正常な精子の割合が高いことを示しています
クロマチンが損傷している精子が多い結果例
赤枠内にある点の割合が多いほど、クロマチンが損傷している精子が多いことを示しています
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